人材紹介で面接をさせていただいた方のお話です。
今回の案件は上場企業の経理課長候補の方を密かに探して欲しいと依頼されました。
その会社の社員にわからないように探すのは至難の業ですが、様々な方法があります。
10名ほどの候補の中から3名に絞りお会いしました。
その中で、お一人???になってしまった方がいらっしゃいました。
会計士の試験を最後の一科目だけを残しご本人曰く「合格していますよ。」
とおっしゃっていました。
一通り今回の会社概要、業務内容等お話いたしました。
ほとんど聞いていないようにみえました。
お人柄は豪快で、楽しい方です。
残念だ・・と思っていました。
そして、「今回企業さんに推薦させていただくのはお一人ですので・」と言いかけたところ
「あ!そうだ明日から家族でハワイに行くのですよ。企業の面接の日程はメールしておいて下さい」
「勤務できるのは、1ケ月先ですね。しばらくハワイにいますから」と
すでに採用になってようなおっしゃり方でした。
「誤解のないように申しますが、他にも候補者がいらっしゃいます。
検討させていただきお一人だけ推薦する事にしております。」と。
しばらく間があったと思います。「え!僕は会計士試験最後の1科目だけ残して全部合格しているし、
今回会計士試験にパスするのですよ」と。
すごい自信だな。ちょっとびっくりしましたが、
「その会計士の資格をお持ちの方もこれから面接をするので」とつい、
お話してしまいました。
めげません。
「そうですか、僕は実務経験がふんだんにあります」
面接にふんだんに経験があるという表現も??でしたが、
自信はどこまで行っても、話しても失われません。
プライド、自信は良い事です。しかし、度を越していました。
ご本人の希望で、結果はメールでお願いしますとの事でしたので
(本来は、お電話をするのですがちょっとほっとしました)
そして、
この方はハワイから帰ってきたら不採用のメールを確認する事になったのです。