今回は、年齢を重ねた方の面接の際に出会った方のお話です。
当時勤務していた会社にて、
営業活動をしていただける定年を迎えた方や、
早期退職されても、まだまだ元気で働きたい方を
営業として採用することになりました。
今までのご経験を活かし、営業活動を中心にお仕事をしていただける方の募集でした。
予想以上の反響でした。
面接にあたるのは、40代部長職です。
私より経験を重ねた年上の方の面接は正直気をつかいますが、
様々な方にお話を伺えるので楽しい面接でもあります。
その日私がお会いした方は10名ほどですが、
お一人、びっくりする履歴書をお持ちになった方がいらっしゃいました。
説明会の後、面接希望者のみ面接ということにいたしましたが、
そこにいらっしゃる全員がご希望でした(その時まで、履歴書、職務経歴書を拝見していません)。
なるべく沢山の方にお会いしたいと思いとった措置ですが、1時間以上お待ちいただいた方もいらっしゃいます。
面接希望者の中の一人、仮にAさん・・とします。
とても、紳士にみえる銀行の支店長のようなAさんは、椅子にかけるとまず、履歴書のみ提出。
職務経歴書はお持ちいただくように話していましたが、この日、職務経歴書をお持ちいただかなかったのはAさんだけでした。
履歴書には、社名とすべての欄に「管理職」とだけご記入してあったが、
“管理職”だけではどのような仕事をしていたかわからない為、会社指定の職務経歴書をお渡しし業務内容の記載をお願い致しました。
『職務内容を記入して下さい』と・・・。
出来上がった書類にも、「管理職」いえ、良く見ると「営業管理職」
と・・・書いてありました。
私は、気を取り直しヒアリングで業務内容を伺いましたが、
「それは、部下にやらせていたので」
「50名以上の部下を管理しただけです」と・・おっしゃいました。
私は『実際に、営業をしていただくのですよ、大丈夫ですか?部下はいませんよ』とまで、
話してしまいました。
残念ですが、これでは不採用です。
実際に上司になる営業部長は、その様子をみて、すぐに不採用と・・・。
ご経験を積まれた方の力が必要な場合もあります。
『年齢とは関係なく一緒にお仕事したい!』と思える方も大勢いるのに…
とても残念だと思った出来事でした。