今回は、派遣スタッフさんの面接の際にお会いした方のお話です。
とても、落ち着いた50歳代前半の方(仮にAさん)です。
海外でのお仕事の経験が多く、英語はビジネスで使え、フランス語も多少なら・・と仰る方でした。
1年半のブランクがある為、いつものように『直近は何をされていたのですか?』と伺いました・・。
その時、一瞬Aさんの顔がくもりました・・
私も『あれ??聞いてはいけなかったかな?』と。
しかし、Aさんは「実は両親が相次いで他界いたしました。その後の整理などしていましたが、なかなか立ち直れなくて」と・・・。
『今回お仕事をしなければ・・と思ったのはこのままではいけない、それより猫2匹の為に働こうと思ったのです』と寂しそうにおっしゃっていました。
聞いてはいけない事を聞いてしまった・・と私は「辛い事を話していただきありがとうございます。そして、私も最近親を亡くしたばかりで立ち直れていません。」と話しました。
あまりプライベートなことをお話したくなかったのですが、お互いに頑張りましょねと・・
二人で励ましあった事をおぼえています。
ところで、当時Aさんが登録面接にいらしたのは、サイトに掲載していた希望の案件があったためです。
その案件は、40歳まで(できれば)の条件がついていました。
(*年齢による制限はつけてはいけない事になっています。)
しかし、クライアントは様々な条件特に年齢制限をつけてきます。
人材ビジネスの営業、コーディネーターさんはこの壁に絶えず苦しみます。
そもそも、派遣の考えはスキルのみです。
本音と建て前が違うのです。
お人柄も良く、話していると癒される、そして立ち直る為に様々なことにチャレンジしている。
お仕事のご経験もぴったり・・だと。
この案件には入れない・・と思っていましたが
営業担当に強烈に押し、企業さんを説得。
そして・・・
このAさんは、双方の条件が合い、絶対に無理と思われた企業さんのお仕事に付くことが出来ました。